貸とくは詐欺・怪しい?
高利回りの根拠とリスクは?運営情報も!
高利回りの仮想通貨レンディングの貸とくは安全か? 仕組み・リスク・運営会社を徹底検証し、BitLending、IZAKA-YA、PBRLendingとの比較から投資判断ポイントまで解説。
この記事でわかること
・貸とくとは
・貸とくは詐欺・怪しい?運営会社・ライセンスを徹底チェック
・高利率のカラクリ:貸とくの仕組みと収益源を検証
・他社比較:BitLending・IZAKA-YA・PBRLending
・結論:貸とくはおすすめできるのか?投資判断のポイント
貸とくとは

ポイント
・2025年2月18日に正式リリース
・最大年利11%の高利回りレンディング
・ 日本法人Gaiaが開発・運営し、DeFiインデックスを提供するLockon Financeの運用ノウウで利息を創出
・ USDC/USDT/DAI/BTC/ETHなど主要通貨対応
・1か月ごと自動更新
サービス名 | 貸とく |
運営会社 | 株式会社Gaia |
代表者 | 窪田 昌弘 |
最大年利 | 2.5%〜11% |
対応通貨 | ・USDT ・USDT ・DAI ・BTC ・ETH |
契約期間 | 1 か月単位 (自動更新) |
公式サイト | 公式HPはこちら |
暗号資産レンディングサービス「貸とく」は、Gaiaが2025年2月18日に正式リリースしたプラットフォームで、ユーザーが保有するビットコインやステーブルコインを預けるだけで最大年利11%の利息を得られる点が特徴です。
Gaiaは日本市場の開発・運営主体であり、運用モデルには関連プロジェクトLockon Financeが持つオンチェーン解析エンジンとDeFiインデックス戦略を採用しているかと思います。
借り受けた暗号資産を分散型取引所のマーケットメイクや流動性プールで再運用し、その収益を原資にユーザーへ利息を支払う仕組みです。
対応銘柄はUSDC、USDT、DAI、BTC、ETH(順次拡大予定)。
契約期間は月初〜月末の1 か月単位。
返還申請がない限り自動更新され、複利運用も可能です。
貸とくの詳細!
貸とくは詐欺・怪しい?運営会社・ライセンスを徹底チェック
運営会社:株式会社Gaia
貸とくは株式会社Gaiaによって運営されています。
まずは会社概要を掲載しておきます↓
社名 | 株式会社Gaia |
設立日 | 2017年5月18日 |
代表者 | 代表取締役 窪田 昌弘 取締役 西田 将吾 |
資本金 | 127,500,000円 (資本準備金含む) |
事業内容 | 「LOCKON」の開発 |
主要取引先銀行 | みずほ銀行 |
所属団体 | ・日本仮想通貨ビジネス協会 ・ブロックチェーン推進協会 ・日本ブロックチェーン協会 |
採択プログラム | ・Plug and Play ・朝日メディアアクセラレータープログラム |
顧問弁護士 | GVA法律事務所 |
オフィス所在地 | Tokyo |
株式会社 Gaia は、オンチェーン分析・インデックス運用を手掛ける Lockon Finance グループの日本拠点として、暗号資産レンディングサービス「貸とく」を開発・運営しています。
資本金1億2750万円とを有し、ガバナンス面では日本仮想通貨ビジネス協会(JCBA)やブロックチェーン推進協会(BCCC)にも加入しているようです。

Lockon Finance グループということですので、LOCKONの情報も併せて記載します。
LOCK ON FZCO
法人名 | LOCK ON FZCO |
所在地 | Dubai Silicon Oasis, UAE |
設立 | 2021年 |
創業者 | 窪田 昌弘ほか |
資金調達実績 | 累計 1.55百万USD |
公式サイト | lockon.finance |
主力プロダクト | INDEXトークン |
リバランス頻度 | 約1,550回/月 (3〜7分おき) |
・Global Brain(日本VC)
・KSK Angel Fund(本田圭佑氏ファンド)
・HYPERITHM(韓国系クリプトVC)
・三井住友海上キャピタル
・FLICKSHOT ほか計 10~12 社・個人
などが出資しているようです。

明記されていませんが、貸とくはここのサービスを使って運営しているような気がします。
代表取締役:窪田 昌弘 氏
代表取締役は窪田 昌弘 氏です。
経歴は以下の通りです。
2014年:株式会社サイバーエージェントにデザイナーとして入社
2014年:海外パブリッシング事業にてディレクターを担当
2014年:新規事業を立ち上げ、事業責任者を担当
2017年:株式会社サイバーエージェントを退職
2017年:株式会社Gaiaを設立
2021年:LOCK ON Founder
Gaiaでは国内初のコピートレードサービスやNFTゲーム開発・運営、SaaSモデルの相場変動アプリも開発しているようです。
またXアカウントもありましたので、こちらも掲載しておきます。
窪田 昌弘 氏のXアカウント
現状クリプト界隈におられますし、他の高利率レンディングサービスの代表よりはるかに信頼性はあるかと思います。
*特にPBRやSCLあたりはよくわからない人たちなので、、
ライセンス情報
ライセンスはとくにありませんでした。
仮想通貨のレンディング(貸出)の場合は金融庁への届出などの必要はないはずですので、ライセンスがないことに関してはそこまで気にしなくても良いかもしれません。
高利率のカラクリ:貸とくの仕組みと収益源を検証
貸とくが高利率配当ができる根拠としては公式HPには
『プロがDefiで運用するので、高い金利をお支払いすることができます。』
と掲載されています。
DeFiで運用するとは?
銀行や証券会社の代わりに、ブロックチェーン上の自動プログラム(スマートコントラクト)へ資金を預け、貸付や流動性提供で手数料や利息を獲得する仕組みです。

ここから先は僕の憶測も含みます!!
ユーザーが暗号資産を預けるとGaiaがマルチシグで保管し、DeFi運用ノウハウを用いて複数の戦略に分散投資して利回りを獲得すると説明されています。
おそらく関連会社のLockon Finance が開発した自動DeFiインデックスなどを用いて複数の戦略に分散投資して利回りを獲得するのだと思います。

詳細は記載されていませんが、『「LOCKON(ロックオン)」の関連会社で、日本での開発を担当する企業がGaia』ですので、Lockonで運用するのかと。
ちなみにこの運用報告などは公式HPなどでは把握することができませんでした。
顧客への情報開示などの透明性という部分ではかなり低いと感じます。
ちなみに運営はこのサービスは『必ず返ってくる』と表記しています。
『必ず返ってくる』の根拠は
約款第5条①
貸借期間終了後から5営業日以内に元本と利息を同一暗号資産のまま返還する義務を明文化しており、履行されない場合は遅延損害金などの定めも置かれています。
約款第5条④
万一ブロックチェーン停止・規制措置等で暗号資産を返却できない場合でも、相当額の法定通貨を支払うことで返還義務を果たすと定めており、実質的な元本欠損を防ぐセーフティネットになっています。
ただし、預金保険のように第三者が補填する仕組みはない点には注意が必要です。
とのことですので、
第替品含めてお金があれば返せます!というところだと思います。
経営が傾いたり現金同等物がない場合は償還されない可能性が高いと思います。

『必ず返ってくる』の根拠が同等物で償還であれば財務状況などの開示があれば透明性は非常に高くなると思います。
ここまで悪い話が多かったので良い話もしておきます。
前述した通りLockon Finance グループには
・Global Brain(日本VC)
・KSK Angel Fund(本田圭佑氏ファンド)
・HYPERITHM(韓国系クリプトVC)
・三井住友海上キャピタル
などが出資をしております。
代表もX上で活動されていることもありますし、その辺りは一定の信頼があると言えるのかもしれません。
他社比較:BitLending・IZAKA-YA・PBRLending
他の高利率レンディングサービスでは
・PBR Lending
・BitLending
・IZAKA-YA
などが挙げられます。
これらの高利率レンディングについても少し不安点がありますので、そのあたりについて掲載しておきます。

それぞれの配当原資に関しての記載です。
まずは各取引所の利回りの根拠について書かれている部分を抜粋していきます。
・PBR Lending
→『リスクコントロールを第一に PBR レンディングのグローバルネットワークを活かして、暗号資産を必要としている暗号資産取引所や大手機関投資家などに貸し出します。』
・BitLending
→『お客様から借り入れた暗号資産を運用し、そこで得た収益をお客様に還元する』
・IZAKAYA
→『現在、暗号資産の需要は多くの業界でますます高まっています。OTCやDEXを活用した運用により、Izakayaの営業利益を創出するとともに、お客様にはレンディングの利回りとして還元することが可能となっています。』
公式HP上では上記の理由で配当が可能であると謳っています。

これを踏まえて
・PBR Lending
・BitLending
・IZAKAYA
の見解を掲載しておきます。
・PBR Lending
→貸出賃料にて配当可能な利益を得ているということであるが、貸出のみで本当にこの配当水準が維持できているのか不安があります。個人的には貸出&運用を行なっている可能性も考えられるかなと。運用益での配当はBitLendingも同じですが、レポートなども無いため情報不足感が否めない。
・BitLending
→借りた仮想通貨での運用レポートを四半期毎に公開している。もちろんこの運用が失敗した際には波状リスクはあるが、他の高利回りレンディングサービスの中では情報開示の姿勢はある方か。
・IZAKAYA
→文面を読み限りIZAKAYAの営業利益から配当を出しているとのことなので、IZAKAYAの運転通貨として使用されている可能性がある。であれば、IZAKAYAの財務状況などの詳細が欲しいところだが今の所情報開示などはされていない。

もう少し情報開示が積極的に行われていれば良いのですが、現時点では不明瞭な点が多いな。と言う印象です。
情報開示の点でBitLendingは一歩リードしているかと。
個人的にはBitLendingで運用する方が良いかなと思っています。
結論:貸とくはおすすめできるのか?投資判断のポイント
ポイント
・高利回りは魅力
・高利率の根拠を裏付けする情報が不足している
貸とくが健全な運用をしているかどうかは不明ですが、少なくと現時点では投資家への情報不足感は否めないサービスかなと思いました。
配当原資に関する情報やその配当が出せる根拠を投資家に提供することができれば魅力的なサービスに変わるかと思います。
ただし、似たような高利率レンディングサービスの企業に比べて遥かに運営の情報は表に出ていると思います。
その点では貸とくは一歩リードしているかとも思います。