BitLendingは危ない？
リスクを知って適切な運用を！

BitLending(ビットレンディング)は危ないのか？高利率が魅力のサービスですが、利率の裏にあるリスクについて解説します。また運用時の注意点や他社サービスとの比較なども行います。

この記事でわかること
・BitLendingとは？
・高利率の理由とリスク
・BitLendingが行なっているリスク対策
・投資家が行うべきリスク対策
・他の高利率レンディングサービスは大丈夫？

BitLendingとは？

J-CAMが運営する「暗号資産(仮想通貨)貸借サービス」になります。
現在は6種類の暗号資産に対応しております。また「業界最高貸借料率」を謳っているだけあり、暗号資産を貸し出した時の利率が他サービスに比べて高いのが特徴です。
また最短1ヶ月から貸し出せる点も魅力になっています。
また送金手数料は年４回まで無料であることも非常に魅力的です。

ただし、あくまで「暗号資産(仮想通貨)貸借サービス専門会社」ですので、BitLendingで仮想通貨の売買を行うことはできません。
そのため事前に国内の暗号資産取引所を開設して購入しておく必要があります。
国内の暗号資産取引所からはいつでもビットレンディングに対応通貨を送ることができます。
取引所からBitLendingへ送金する方法はこちら！

セキュリティ情報や手数料などの基本情報はこちらに掲載しています↓

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j-life-consultation.com

2025.04.26

高利率の理由とリスク

高利率の理由
・暗号資産運用ファンドで運用しているから
リスク
・ファンドでの損失が嵩むと配当不可になる

BitLendingでは顧客から借り入れた暗号資産をファンドで運用して収益を上げています。
その収益の一部を顧客へ還元することで高利率のレンディングサービスを展開しています。
つまりファンド運用先でしっかり利益が出ている場合は配当が続きますが、ファンド運用が失敗すれば配当減少や損失につながる可能性があります。

・BitLendingが行なっているリスク対策
・投資家が行うべきリスク対策
について記載していきます。
＊今回はセキュリティ対策などの説明ははぶきファンド運用に関する説明を重点的にします

BitLendingが行なっているリスク対策

①複数のファンド会社を使用する
②1つの手法への投資上限を預かり資産全体の10%以内に抑える
③預入通貨建てで償還する
④預入先はあくまで取引所

①複数のファンド会社を使用する

ポイント
・複数のファンド会社を使い１つの比率は20%以下
・利率が悪いファンドの入れ替えもある

BitLendingでは複数の運用ファンド会社に委託しており、１つのファンド会社の比率は20%以下になるように努力されています。
以下が実際の運用会社の比率になります。
＊2024/10月~12月レポート例

また実際にBitLending立ち上げ期から在籍している長友さんの話によると、運用パフォーマンスの悪い会社は適宜入れ替えなどを行っているようです。

②1つの手法への投資上限を預かり資産全体の10%以内に抑える

ポイント
・1つの手法への投資上限を預かり資産全体の10%以内に
・おそらく１ファンド会社の中でも複数の運用手法がある？

BitLendingの公式HPを見てみると
『リスク管理および分散投資の観点から、1つの手法への投資上限を預かり資産全体の10%以内に抑えることで、堅実かつ安定性を重視した運用を行っております』
との記載があります。
ただファンドレポート上では１ファンドは20%上限で資金を投下しているようなので、ファンド内で複数の運用手法で運用されているのだと思います。

１つのファンドの中でも
・スキャルピング部門
・デイトレード部門
みたいな感じで分かれているのかもしれませんね。

③預入通貨建てで償還する

ポイント
・投資家から集めた通貨建てで取引
・償還も集めた通貨で支払い

原則として投資家が預入した通貨建ての取引をしてるようです。
例えば
BTCを預入→ETH/BTC、USDT/BTC、XRP/BTC
ETHを預入→BTC/ETH、USDT/ETH、XRP/ETH
のように運用されます。
また、償還される通貨も利息も預入した通貨で支払われます。
つまり、BTCで預入した場合はBTCの価値が暴落してもBTCの枚数が減らなければ、BitLending的には問題ないということです。

あくまでも暗号資産を増やすことに重点を置いているので、その通貨が暴落した場合は円建てでは損失があるかもしれません。
ただしBitLending的にはしっかりと運用できていることになるので、破綻していないということですね。

④預入先はあくまで取引所

ポイント
・詐欺対策
・取引所から運用してもらっている
・ファンド会社の倒産リスクも回避

これは運用のリスクヘッジというよりかは詐欺対策になります。
近年ファンド会社が持ち逃げすることなどもあるようで、その対策です。
従来はファンド会社に仮想通貨を預ける仕組みだったのですが、それでは持ち逃げされる可能性が高いので、BitLending所有の取引所にアクセスしてもらって、そこから運用してもらう形となっています。

投資家が行うべきリスク対策

ポイント
・運用報告を毎回チェックする
・運用益が出ていない場合は逃げるのも
・いつでも出金可能なのですぐに退避可能

BitLendingは以下画像のように形で四半期ごとにファンドの運用報告をしてくれます。
投資形は必ずその報告レポートを確認することをおすすめします。

実際に2024/10/~12月期のレポートを開けてみると、
・10-12月期のパフォーマンス
→6.233%（年利換算で27.362%）
・2024年度通期でのパフォーマンス
→累計17.806%
であった旨の報告がありました。

この運用益から投資家への配当が出ているため、この運用レポートの結果は非常に大切なものになります。
もちろん四半期レポート全てが良い結果で終われるわけではないので、ある3ヶ月間の成績が悪かったとしてもすぐに退散する必要はないかと思います。
利益を積み上げているため、一定期間の成績が悪くとも配当可能と推測できるからです。
ただし、年間平均が配当利率を下回っている場合は撤退を考えるべきかな？と思っています。
＊年度ごとの利回りは出してくれますが、運用報告があった月から換算した年利は自分で算出する必要があります。

幸いにもBitLendingは1ヶ月運用した後はいつでも償還可能になっています。
破綻する前に逃げる心構えはしておきましょう。

他の高利率レンディングサービスは大丈夫？

他の高利率レンディングサービスでは
・PBR Lending
・IZAKAYA
などが挙げられます。
これらの高利率レンディングは少し不安点がありますので、そのあたりについて掲載しておきます。

詐欺だ！と言っているではありませんが、気にしておいた方が良いポイントと言うことで掲載しています。

まずは各取引所の利回りの根拠について書かれている部分を抜粋していきます。
・BitLending
→『お客様から借り入れた暗号資産を運用し、そこで得た収益をお客様に還元する』
・PBR Lending
→『リスクコントロールを第一に PBR レンディングのグローバルネットワークを活かして、暗号資産を必要としている暗号資産取引所や大手機関投資家などに貸し出します。』
・IZAKAYA
→『現在、暗号資産の需要は多くの業界でますます高まっています。OTCやDEXを活用した運用により、Izakayaの営業利益を創出するとともに、お客様にはレンディングの利回りとして還元することが可能となっています。』
公式HP上では上記の理由で配当が可能であると謳っています。

これを踏まえて
・PBR Lending
・IZAKAYA
の見解を掲載しておきます。

・PBR Lending
→貸出賃料にて配当可能な利益を得ているということであるが、貸出のみで本当にこの配当水準が維持できているのか不安があります。個人的には貸出&運用を行なっている可能性も考えられるかなと。運用益での配当はBitLendingも同じですが、レポートなども無いため情報不足感が否めない。
・IZAKAYA
→文面を読み限りIZAKAYAの営業利益から配当を出しているとのことなので、IZAKAYAの運転通貨として使用されている可能性がある。であれば、IZAKAYAの財務状況などの詳細が欲しいところだが今の所情報開示などはされていない。

もう少し情報開示が積極的に行われていれば良いのですが、現時点では不明瞭な点が多いな。と言う印象です。
情報開示の点でBitLendingは一歩リードしているかと。

まとめ

まとめ
・BitLendingは運用益で配当を出している
・四半期レポートは必ずチェック
・運用成績の悪化が続けば撤退すること
・他の高利率サービスは情報開示がもう少し欲しい

BitLending(ビットレンディング)は危ないのか？
高利率が魅力のサービスですが、利率の裏にあるリスクについて解説してみました。
何度も言いますが、『四半期レポートは必ずチェック＋運用成績の悪化が続けば撤退すること』を念頭に置いて使用するのが良いかと思います。
リスクはありますが、この利率はほっとけないと思う方も多いサービスかと思います。