【ウェルスナビ VS 投資信託 】
どっちが優秀!?違いを比較!
自動で積み立て投資をしてくれるウェルスナビ
けど手数料が高いって噂もちらほら聞く。。
投資信託との違いやメリット・デメリットを徹底解説
1994年生まれの薬剤師をやってるものです!
積立系投資と不労所得系投資をうまいこと組み合わせてコツコツ資産形成しています。
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ウェルスナビ VS 投資信託投資対象の違い
ウェルスナビの投資対象
ウェルスナビの投資対象は以下の通りになっています。
- 米国株(VTI)
米国企業3000社以上に投資するETFです。
大企業から中小企業までほぼ全てに投資するので、米国に投資しているといっても過言ではありません。 - 日欧株(VEA)
米国を除く先進国の株式に投資するETFです。
ここには新興国の株式は含まれていません。
日本株:24%、欧州株:52.5%、カナダ8.3%に投資しており、日本を除くアジアの配分はあまり高くありません。 - 新興国株(VWO)
成長も衰退も著しい新興国株に投資するETFです。
中国株:44%、台湾株:15.4%、インド株:9.1%となっており、中国の比率が高いです。 - 米国債券(AGG)
米国の国債や社債など、安全性の高い債券に投資するETFです。
安定感が強く、過度な暴落も暴騰もしないので、リスクを抑えることができます。 - 物価連動債(TIP)
米国政府が発行する物価連動国債に投資するETFです。
値動きは非常に上記のAGGと似ており、どちらも同じくらいの下落率、上昇率になっています。また値動きのタイミングも大きく違いはありません。 - 金(GLD)
金に投資をするETFです。
株式が下落するタイミングに金にお金が集まりやすいと言われています。株式や債券ほど成長性はありませんが、暴落耐性は一番あります。
ウェルスナビは簡単な質問から5つのリスク許容度に分類され投資が始まります。
1〜5のリスク許容度に応じてこの6つのETFの割合を変化させます。
「株式ETFの割合:それ以外のETF」で見てみると、
レベル1・・23:77
レベル2・・41.5:58.5
レベル3・・60.7:39.3
レベル4・・74.9:25.1
レベル5・・84.5:15.5
となっています。
投資信託でウェルスナビを再現する
投資信託はETFのように様々な選択ができます。
今回は比較するためにウェルスナビのレベル1〜5のリスク許容度に合わせて、投資信託の組み合わせを考えていきます。
前提として、
ウェルスナビは「米国株」「米国以外の先進国」「新興国」と分けて持っていますが、
投資信託では「全世界株式」でまとめて持ちます。
ウェルスナビは「債券」と「物価連動債」を分けて持っていますが、ほぼ同じ値動きのため、
投資信託では「先進国債券」でもちます。
ウェルスナビは「金」をポートフォリオに含めていますが、5%程度と少額です。そのため、
投資信託では持ちません。その分は同じく下落を抑えられる先進国債券として持ちます。
それではリスク許容度別の投資信託版ポートフォリオを作成します。
今回使用する投資信託は
楽天全世界株式インデックスファンド
→全世界株式100%
楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)
→全世界株式70%:債券30%
楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)
→全世界株式50%:債券50%
楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)
→全世界株式30%:債券70%
これらの組み合わせを用いて、ポートフォリオを作成します。
ウェルスナビのリスク別ポートフォリオの再現例
レベル1→株式30%:債券70%
楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)100%
レベル2→株式40%:債券60%
楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)50%
+
楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)50%
レベル3→株式60%:債券40%
楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)50%
+
楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)50%
レベル4→株式70%:債券30%
楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)100%
レベル5→株式85%:債券25%
楽天全世界株式インデックスファンド50%
+
楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)50%
ウェルスナビのシステムが既存のETFの組み合わせなので全く同じものを作るのは難しいですが、似たようなポートフォリオは再現できそうです。
*まったく同じものも作れますが、下記で記載しますが「リバランス」「デタックス」などができなくなるためお勧めしません。
ウェルスナビ VS 投資信託手数料の違い
ウェルスナビの手数料
ウェルスナビの手数料は預かり資産の年率約1.2%ほどになっています。
その内役は「ウェルスナビ手数料1.1%」+「ETF保有コスト0.1%」となっています。
なおこの預かり資産というのは、入金した金額ではなく、投資によって上下した金額になりますので注意してください。
例))
100万円の資産があるときの手数料
100万×1.1%(ウェルスナビ手数料)+100万×0.1%(ETF保有コスト)
=12,000円
の手数料がかかります。
楽天投資信託の手数料
楽天投資信託の手数料は投資信託によって違います。
一般的な投資信託の適正な管理手数料は約0.2%と言われています。
今回は上記で紹介した4つの投資信託の手数料を紹介します。
楽天全世界株式インデックスファンド
→約0.21%
楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)
→約0.22%
楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)
→約0.22%
楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)
→約0.22%
ウェルスナビと投資信託の手数料の差30年後の総資産への影響
ウェルスナビの手数料は約1.2%
おすすめの投資信託の手数料は約0.2%
という結果になりました。
投資手数料が約1%違いましたが、この1%という手数料は30年後の資産額にどの程度影響を与えるか考えていきます。
例))
100万円を年利4%の投資信託で30年間運用したと仮定します。
投資信託の手数料が0.2%
ウェルスナビの手数料が1.2%
と仮定すると、30年間に支払う手数料の差は、、
約80万
になります。
かなり大きい金額になりますね、さらに積立投資となると、資産は100万円以上預けている可能性もあります。
金額が2倍3倍になれば、手数料差も2倍3倍となるので注意してください。
*ウェルスナビは預かり資産が3000万を超える部分は手数料が半分の0.55%になります。その部分は考慮せず計算しています。
ウェルスナビ VS 投資信託リバランス・デタックス・ミリトレの違い
ウェルスナビが公式にあげている強みとして、
「リバランス機能」「デタックス機能」「ミリトレ(少額投資)」という3つを掲げております。
まずはそれぞれの意味をおさらいしましょう。
ウェルスナビの強み3点解説
・リバランス機能
通常株式や債券が暴騰暴落を引き起こした場合は、ポートフォリオのバランスが崩れます。
それを自動的に元のポートフォリオ比率に戻してくれる機能です。
株式の暴落時に適切にリバランスを行うことで、最も効率のよい投資を行う機能です。
イメージはこんな感じ
・デタックス機能
これは配当金の受け取りやリバランス時の売却によって利益が出るときに、税金が掛からなくする機能です。
上記のリバランス時には本来であれば、ETFの売却等が起こるので、その際に生じた利益に税金が発生します。
それを損失がある銘柄を同じく売却し再度購入することで、打ち消し合い、税金を減らす機能になります。
*デタックス機能は必ず損失が打ち消せるわけではありません。できるかぎり最小限にするということです。
・ミリトレ
WealthNavi では ETF を 1000 分の 1 単位で取引できるようになっているので、ETFを購入しやすくなっています。
楽天の投資信託で「リバランス機能」「デタックス機能」「ミリトレ(少額投資)」を再現できるか
・リバランス機能
投資信託は最初に決められた配分の投資比率を守り続けます。
なので、自動リバランス機能は「ある」と言ってよいでしょう。
じぇいのおすすめ投資信託は全て「全世界株式」「債券」のみで組み立てられているので、おすすめ投資信託を複数組み合わせた場合でもリバランス機能は保ち続けます。
・デタックス機能
投資信託で税金がかかるのは「投資信託売却時」のみです。
なのでデタックス機能以前に個別ETFを売却という事象が起きないので、必要ありません。
・ミリトレ
これは全ての証券会社でできるわけではありません。しかし、楽天証券をはじめ多くの投資信託では100円から購入可能なものが多いです。特にネット証券では少額から投資を始めることが多いです。
3つのウェルスナビの強みは投資信託でも再現可能かと思います。
デタックス機能のみ再現できているとは言いづらいですが、そもそも必要ない機能なのでしょうがないですね。
ウェルスナビ VS 投資信託まとめ
・ウェルスナビの投資は投資信託で再現可能か?
ウェルスナビのシステムが既存のETFの組み合わせなので全く同じものを作るのは難しいですが、似たようなポートフォリオは再現可能。
下記の投資信託の配合次第で自分好みの「株式:債券」の配合が可能。
(*じぇいのつみたてNISA口座やiDeCo口座は100%株式で運用中です)
・ウェルスナビと投資信託の手数料の差
ウェルスナビの手数料は約1.2%
おすすめの投資信託の手数料は約0.2%
100万円を年利4%の投資信託で30年間運用したとき「1%の手数料」が与える影響は
約80万
となっています。
手数料の面ではウェルスナビは圧倒的に不利をとりますね。
・ウェルスナビの強みである「リバランス」・「デタックス」・「ミリトレ」は再現できるか
すべて投資信託でも再現可能。