Bitgetが始めた「Allianceプログラム」は、取引をしたり、対象の資産を持っていたりするユーザーに、報酬を分ける仕組みです。これに加えて、ETH・USDT・USDGOを使った期間限定の運用商品と、預かっている資産に対する準備金の情報が公表されています。
まず、今回の3つの話題を整理すると次のようになります。
| 取り組み | どんな内容? |
|---|---|
| Allianceプログラム | 取引手数料収益の一部を、取引量や保有資産に応じてユーザーに分配 |
| ETH・USDT・USDGOの運用商品 | 資産を対象商品に入れる、対象口座で持つ、といった条件で報酬を計算 |
| 準備金証明(PoR) | ユーザーの資産に対して、Bitgetがどれだけ準備資産を持っているかを公表 |
Allianceは、取引や資産保有に応じて報酬を分ける仕組み
Allianceでは、Bitgetが対象ユーザーの取引から実際に得た手数料収益の30%を、ユーザー向けの報酬に回します。
この報酬のまとまりを「報酬プール」と呼びます。そのうち60%は取引量に応じて、残りの40%は持っている資産の金額に応じて分配されます。

たとえば、その週の報酬プールが100万USDTなら、取引量に応じて分ける枠が60万USDT、資産保有に応じて分ける枠が40万USDTになります。
一人が受け取る金額は、全体に占める自分の割合で決まります。 対象ユーザー全体の取引量の1%を占める人なら、取引報酬の枠の1%を受け取る計算です。
実施期間は、2026年9月28日17:00~10月26日17:00(日本時間)。7日間ごとに集計し、各期間が終わってから2営業日以内にUSDTで配布されます。報酬プールの大きさや他の人の取引量・残高によって、受け取る金額は変わります。
報酬の対象になるには、どんな条件がある?
取引をしたり資産を持っていたりするだけで、すべてが計算対象になるわけではありません。主な条件は次のとおりです。
| 報酬の種類 | 主な条件 |
|---|---|
| 取引量に応じた報酬 | 対象となる取引量の7日間平均が、1日当たり100 USDT以上 |
| 保有資産に応じた報酬 | 計算対象の資産額の7日間平均が、1日当たり100 USDT以上 |
| 計算に使う上限 | 取引量・資産額ともに、1日当たりの平均300万USDTまで |
取引量は、対象の取引を7日間分足して平均を出します。一方、資産額は、1時間ごとに記録した残高のうち、その日の一番少ない金額を使います。資産額が100 USDT未満の日は0として計算されるため、一時的に残高を増やすだけでは、その金額で1日分の報酬が計算されません。
手数料無料の取引や一部のステーブルコイン同士の取引は、取引量の集計から外れます。また、Onchain・CFD・U.S. Stock+の資産などは対象外です。機関投資家、マーケットメーカー、PROユーザー、ブローカーなどにも対象制限があります。
報酬プールの原資には、紹介報酬として支払う部分や手数料の割引・免除などは含まれません。実際にBitgetの収益となった金額を基にします。Allianceの詳しい条件
VIPユーザーには、30日間の会員ランク保護も
VIPは、取引量や保有資産などに応じた会員ランクです。対象のVIPユーザーには、ランクに応じた特典を30日間保つためのトライアルパスが配布されます。
対象は、2026年9月28日10:00時点の対象VIP1~VIP7ユーザーなど。パスは自動配布されますが、使い始めるには発行から60日以内の有効化が必要です。有効化した後に、30日間の保護が始まります。出金やアカウントの相談に対応するVIP向けの専用サポートも用意されています。
USDT・USDGO・ETHの運用商品は、どう違う?
今回紹介する運用商品は3タイプあります。商品名だけでは分かりにくいですが、違いは「資産をどこに置くか」と「報酬をどう決めるか」です。

USDTとUSDGOは、主に1枚=1米ドルの価格を目指す「ステーブルコイン」です。ETHは、イーサリアムで使われる暗号資産です。どの資産を使うかによっても、価格変動の性質が異なります。
Simple Earn:対象の運用商品に入れた資産に、報酬が付く
Simple Earnは、保有しているUSDTやUSDGOを対象の運用商品に入れ、決められた年率に応じて報酬を受け取るタイプです。
今回の対象商品は、期間限定でUSDTが年率10%、USDGOが年率12%。期間は2026年9月29日23:00~10月9日22:59(日本時間)です。
| 資産 | 期間中の表示年率と対象上限 |
|---|---|
| USDT | 年率10%。1ユーザー当たり1,000万USDTまで |
| USDGO | 年率12%。1ユーザー当たり1,000万USDGOまで |
商品画面の「APR」は、報酬の割合を1年分に換算した数字です。たとえば、1,000 USDTを年率10%で10日間運用した場合、報酬の概算は約2.74 USDTです。
対象は、申込みと償還ができる「フレキシブル型」の商品です。償還とは、運用商品から資産を引き出すこと。報酬は1時間ごとに配布されます。
キャンペーン年率の対象は、別に用意された商品へ申し込んだ本人確認済みユーザーです。終了後の年率は市場の状況に応じて調整されます。運用キャンペーンの詳細
HodlerYield:対象口座で持っているUSDGOに、報酬が付く
HodlerYieldは、本人確認済みの対象口座にUSDGOを持っていれば、その残高に応じて報酬が計算されるタイプです。キャンペーンへの追加登録は必要ありません。
対象は、従来型アカウントの現物・先物口座、または統合型アカウントの資金・統合取引口座。期間はSimple Earnと同じ、2026年9月29日23:00~10月9日22:59(日本時間)です。
| 会員ランク | 期間中の表示年率 |
|---|---|
| VIP0 | 6% |
| VIP1~2 | 7% |
| VIP3~7 | 8% |
計算対象は1ユーザー当たり2,000万USDGOまで。1時間ごとの記録のうち、その日の最も少ない残高を使って報酬を計算します。期間中も年率が調整される場合があります。
ETH PoolX:ETHを一時的に預け、報酬プールを分け合う
PoolXの「ロック」は、保有するETHをキャンペーンの対象として一時的に預けることです。今回は、対象ユーザーが預けたETHの量に応じて、合計50万USDTの報酬プールを分け合います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 期間 | 2026年9月29日16:00~10月5日16:00(日本時間) |
| 全体の報酬総額 | 50万USDT |
| 一人が預けられるETH | 0.002 ETH~1,500 ETH |
| 個人の報酬 | 計算対象のETHが、参加者全体に占める割合で決まる |
報酬の取り分は、他の参加者が預けるETHの量によって変わります。
過去15日間のETH保有実績に応じて、報酬の計算に使うETH量を加算する仕組みもあります。基準は、その15日間で最も少なかった保有残高です。
期間中もロック解除が可能で、終了後は資産が自動的に返されます。本人確認が必要で、サブアカウント、機関投資家、マーケットメーカーは対象外です。ETH PoolXの詳細
準備金率131%は「対象資産100に対して、準備資産131」
準備金証明(PoR)は、取引所がユーザーから預かっている資産に対して、どれだけ準備資産を持っているかを示す情報です。
Bitgetが公表した第47回の総準備金率は、2026年9月29日18:00(日本時間)時点で131%。割合の意味を図にすると、次のようになります。

この時点の公表値では、対象となるユーザー資産を100とすると、Bitgetの準備資産は131です。総額では、対象のユーザー資産を上回る準備資産を持っていることを示しています。
対象19資産のうち、主な資産の準備金率は次のとおりです。
| 対象 | 準備金率 |
|---|---|
| 総準備金率 | 131% |
| BTC | 142% |
| ETH | 110% |
| USDT | 107% |
| USDGO | 169% |
今回の対象19資産はいずれも100%を上回っています。Bitgetは2022年12月から毎月PoRを更新し、2026年9月に対象を4資産から19資産へ広げています。第47回の準備金証明
自分の残高が集計に入っているかも調べられる
Bitgetでは「マークルツリー」という検証の仕組みを使い、ユーザー自身が、自分の残高がPoRの集計に含まれているかを調べられます。他の人の残高を見る必要はありません。
数字が公開されるだけでなく、自分の資産が集計に入っているかも調べられることが、透明性を判断する材料になります。
準備金証明で確認できること
PoRは、公表時点の対象資産の準備状況を示す情報です。会社全体の財務監査や、元本・出金の保証とは異なります。PoRの確認範囲について
日本居住者向けの利用制限
Bitgetは、日本居住者へのサービス提供を終了するため、次の日程で利用を制限すると発表しています。日本居住者向けの案内
| 日時 | 何が変わる? |
|---|---|
| 2026年8月3日以降 | 日本居住者の新規登録を受け付けない |
| 2026年11月1日11:00以降(日本時間) | 日本居住者と判定された口座は、原則として保有ポジションの決済専用に。新規取引や資産運用商品などの利用を制限 |
| 2026年12月31日11:00以降(日本時間) | 残ったポジションを強制決済。暗号資産の出金機能は継続 |
また、金融庁は2024年11月28日、Bitget Limitedが日本居住者を相手に無登録で暗号資産交換業を行っていたとして、警告を公表しています。金融庁の警告資料
ETHの価格、USDT・USDGOの米ドル連動のずれ、円との為替変動によって、保有資産の価値は変わります。
まとめ
Bitgetの今回の取り組みは、「取引や資産保有に応じて報酬を分けるAlliance」「資産ごとに仕組みが異なる運用商品」「資産管理の状況を示す準備金証明」の3点です。
報酬を分け合う商品と、年率で計算する商品を分けて理解すると、数字の意味が分かりやすくなります。準備金率131%についても、対象資産と公表時点をセットで読むことが大切です。



