※本記事にはPRを含む場合があります。
※不動産クラウドファンディングは元本保証ではなく、元本割れの可能性があります。
えんfundingは「えんPocket」にリニューアルしました
これから利用を検討する方は、えんPocketの最新解説をご覧ください。
このページには、旧えんfundingのファンド実績や過去の分析を残しています。
えんfundingは本当に安心寄りで使いやすいのか、最近の低利回りでも選ぶ価値はあるのか、えんホールディングスグループの本業と財務はどこまで信頼できるのか。
この記事では、えんfundingの評判、メリット・デメリット、怪しいと言われる理由、本業、決算・財務まで投資家目線で整理します。
この記事でわかること
・結論:えんfundingが向いている人 / 向かない人
・直近ファンド情報
・えんfundingとは
・えんfundingの仕組み
・えんfundingの特徴(メリット)
・えんfundingのデメリット(注意点)
・怪しい / 危ないと言われる理由
・えんfundingの口コミ・評判
・運営会社の会社概要 / 信頼性
・運営会社の「本業」を分解する
・えんホールディングスの決算 / 財務レポート
・えんfundingの実績
・キャンペーン情報
・登録〜出資までの流れ
・FAQ
・利回りカレンダー|投資情報の自動収集ツール
・まとめ
・出典・参考
結論:えんfundingは「福岡の物件とグループ本業を理解し、低めの予定利回りに納得できる人」向け
結論から言うと、えんfundingは福岡市中心のエンクレスト系案件を、えんホールディングスグループの開発・販売・管理ラインまで含めて理解しながら、低めの予定利回りと元本割れリスクを理解して選びたい人と相性がよいサービスです。
2026年9月16日に公式一覧の第1〜50号を集計すると、平均予定利回りは4.17%、中央値は3.55%、平均運用期間は7.92ヶ月でした。
直近10件(第41〜50号)は年3.0〜3.5%・6〜12ヶ月です。
一方で、えんfundingは利回りの低さに対して、資金拘束や償還ラグまで入れると実質利回りがかなり見劣りしやすいのも事実です。
しかもアセットは福岡・エンクレスト系に濃く寄るので、分散の広さで選ぶサービスでもありません。
つまり、劣後出資の条件と償還までの期間に納得できるかが判断軸になります。
結論のポイント
・向いている人:福岡の物件を、予定収益とグループ本業まで見て選びたい人
・強み:エンクレストを軸に、開発・販売・管理まで線でつながる実業グループが運営
・慎重に見たい点:最近は3%台中心で、拘束まで入れると実質利回りがかなり低い
・最終的に見るポイント:劣後出資比率、償還日、資金拘束、グループ財務の余力
確認日:2026/09/16
直近ファンド情報
第50号ファンド【天神MARK】は募集終了・運用中
公式一覧で確認できる最新の公開案件です。
予定分配率は年3.0%、予定運用期間は6ヶ月。
募集期間は2026年5月7日〜14日で、現在は応募できません。
確認時点の公開一覧には、募集中・募集開始前の案件はありませんでした。
えんfundingとは

| サービス名 | えんfunding |
| 運営会社 | 株式会社えんホールディングス |
| 契約形態 | 匿名組合型 |
| 最低投資額 | 1口1万円から。最低申込口数はファンドによる |
| 公開案件数 | 50件(2026年9月16日確認) |
| 50件の傾向 | 平均予定利回り4.17% / 中央値3.55% 平均運用期間7.92ヶ月 / 中央値6ヶ月 |
| 案件の重心 | 福岡市中心 / エンクレスト系 / 区分マンション寄り |
| 守りの設計 | 優先劣後システムあり |
| 特徴 | グループ一体運営 / 福岡特化 / 優先劣後方式 |
| 公式サイト | えんfunding公式サイト |
えんfundingは、株式会社えんホールディングスが運営する不動産クラウドファンディングです。
福岡市エリアに特化し、マンションブランド「エンクレスト」の開発・販売・管理・賃貸・仲介を軸にしたグループの中で運営されています。
つまり、えんfundingは高利回りだけを押し出すサービスではなく、福岡の地場デベロッパー / 管理グループが理解しているアセットを、小口化して運用するサービスとして捉えた方が実態に近いです。
最近の50件まで見ると、この性格はかなりはっきりしています。
えんfundingの仕組み
ポイント
・えんfundingは匿名組合型の不動産クラウドファンディング
・優先劣後システムで一定割合までは事業者側が先に損失を負う
・入金時の振込手数料は投資家負担

えんfundingは、投資家が営業者である株式会社えんホールディングスと匿名組合契約を結び、集まった資金で対象不動産を取得・運用し、その成果から分配金と償還を受ける仕組みです。
投資家が不動産そのものを直接保有するのではなく、事業収益の分配を受ける形になります。
えんfundingは、運営会社が先に損失を負う優先劣後システムを採用しています。損失が劣後出資の範囲内に収まる間は、投資家への損失を抑えます。劣後出資を超える損失は投資家も負担します。
出資時の振込手数料は投資家負担です。通常の分配・償還時は、FAQでは事業者負担、手数料ページでは投資家負担と記載が分かれています。
運営会社の倒産などで、分配・償還が遅れたり、出資金が戻らなくなったりするおそれもあります。
えんfundingの特徴(メリット)
特徴(メリット)
・福岡特化・エンクレスト系で案件のイメージがつかみやすい
・グループ一体で開発・販売・管理まで回している
・優先劣後方式で損失を負担する順番が決まる
・公開50件すべて募集額超えで需給が強い
・直近10件の予定利回りは3.0〜3.5%
福岡特化・エンクレスト系で案件のイメージがつかみやすい
ポイント
・公開50件のタイトル傾向は博多16件、天神12件で福岡中心
・エンクレスト系や周辺ブランドの色が濃く、案件の出所が見えやすい
・まったく知らないアセットを毎回出すサービスより理解しやすい
えんfundingの大きな強みは、何を扱うサービスなのかが分かりやすいことです。
公開50件を見ると、博多・天神・薬院など福岡市中心の案件が厚く、しかもエンクレスト周辺のブランド色が強いので、「よく分からない地方物件が毎回ランダムに出てくる」タイプではありません。
投資家としても、過去案件と比較しながら判断しやすいです。
グループ一体で開発・販売・管理まで回している
ポイント
・えんホールディングスグループは用地取得、開発、販売、賃貸管理、建物管理まで持つ
・クラファンだけが浮いた副業ではなく、グループ本業の延長線にある
・案件の供給源と運用実務を想像しやすい
えんfundingを安心寄りに見やすい一番の理由はここです。
えんホールディングスグループは、用地取得・建築・開発・販売・賃貸管理・建物管理まで持つ縦型の不動産グループです。
つまり、えんfundingはクラファン専業の箱会社が外から案件を仕入れて並べるサービスではなく、グループ内で理解している福岡アセットを小口化する商品ラインとして見る方が自然です。
優先劣後方式で損失を負担する順番が決まる
ポイント
・優先劣後システムを採用
・一定割合までは事業者側が先に損失を負う考え方
・劣後出資を超える損失や運営会社の信用リスクは残る
えんfundingの優先劣後システムでは、運営会社が先に損失を負う部分を設けています。
投資家にとって大切なのは、その割合と、どの損失を対象にする条件なのかです。
劣後出資の割合は案件ごとの条件によります。
公開50件すべて募集額超えで需給が強い
ポイント
・公開50件すべて募集額以上の応募を確認
・平均応募率は454.1%、中央値は419%
・最近は応募熱が落ち着いても、なお全件応募超の状態
50件を集計すると、えんfundingは全件で募集額以上の応募が入っていました。
初期ほどの過熱感はないものの、それでも直近10件の平均応募率は196.5%あります。
直近10件の予定利回りは3.0〜3.5%
ポイント
・直近10件は年利3.0〜3.5%帯に集中
・初期10件平均6.85%に対し、直近20件平均は3.20%まで低下
・低利回りだけで安全性が高いとは判断できない
直近10件の予定利回りは年3.0〜3.5%です。
初期の第1〜10号の平均6.85%と比べ、直近20件の平均は3.20%まで下がっています。
予定収益を比較しやすい一方で、利回りの低さは安全性の証明にはなりません。
物件価格、賃貸状況、劣後出資の条件、売却計画を併せて判断したいです。
えんfundingのデメリット(注意点)
デメリット(注意点)
・最近は3%台中心で、資金拘束まで入れると実質利回りがかなり低い
・福岡・エンクレスト系に集中し、分散投資の色は弱い
・グループ内保有や再組成の色があり、出口の独立性を見極めたい
・途中解約が難しく、満期まで待つ前提
・本業は厚いが、財務だけ見れば低レバレッジではない
最近は3%台中心で、資金拘束まで入れると実質利回りがかなり低い
ポイント
・直近10件は3.0〜3.5%が中心
・6〜12ヶ月運用が多く、さらに償還ラグも考える必要がある
・入金から償還までの日数でも収益を比較したい
えんfundingの最大の弱点はここです。
最近の案件は3%台中心で、しかも6〜12ヶ月運用が多いため、運用終了から償還までの待ち時間まで含めると、資金効率はさらに落ちます。
予定利益と拘束期間に納得できるかが大切で、利回り重視なら物足りなさがかなり強いです。
福岡・エンクレスト系に集中し、分散投資の色は弱い
ポイント
・地域は福岡市中心、タイトル傾向も博多16件・天神12件と偏りが強い
・アセットはエンクレスト系やその周辺ブランドに寄りやすい
・分散先の広さより、理解しやすさを優先したサービス
えんfundingは、案件が分かりやすい代わりに、地域もブランドもかなり集中しています。
福岡市の区分マンションやエンクレスト系に納得して投資するならよいですが、全国分散やアセット分散をこのサービス1本で取りに行くのは難しいです。
分散は別サービスと組み合わせて補う前提になります。
グループ内保有や再組成の色があり、出口の独立性を見極めたい
ポイント
・本業と近いアセットを扱う強みは、裏を返すとグループ色の強さでもある
・外部売却だけでなく、グループ理解の深い出口に寄りやすい可能性がある
・投資家は「誰にどう戻すのか」を案件ごとに確認したい
本業一致は強みですが、逆に言えばグループ内で理解している物件を、自社の論理で回しやすいということでもあります。
それ自体が悪いわけではありませんが、投資家としては出口がどこまで外部売却で成立しそうか、どこまでグループ色が強いのかを見ておきたいです。
「身内案件だから安全」とは自動的には言えません。
途中解約が難しく、満期まで待つ前提
ポイント
・運用期間中の中途解約は原則不可
・短期のつもりで使うと、拘束感が想像以上に重くなりやすい
・余裕資金前提の使い方が基本
ファンド成立後から運用終了までの中途解約は原則不可です。
最近のえんfundingは高利回りで補ってくれるわけでもないので、途中でお金が必要になる可能性がある人とは相性がよくありません。
満期まで待てる余裕資金で使うのが前提です。
本業は厚いが、財務だけ見れば低レバレッジではない
ポイント
・2024年の自己資本比率は13.93%
・負債 / 純資産倍率は6.18倍まで上昇
・規模は大きいが、財務まで含めて鉄壁とは言いにくい
えんホールディングスは小さな会社ではありませんが、決算を見ると負債をしっかり使いながら回す不動産会社です。
本業の厚みは安心材料でも、財務まで含めると「かなり保守的で絶対安心」までは言い切れないので、ここは切り分けて見たいです。
安全性を案件単体で見つつ、会社全体のレバレッジ感も頭に置きたいです。
怪しい / 危ないと言われる理由
グループ内案件が多く、身内色が強く見えやすい
えんfundingが怪しく見られやすい理由の一つは、扱う案件がグループ理解の深い福岡・エンクレスト系に寄っているからです。
投資家によっては、これを「強み」ではなく、身内で回しているだけではないかと感じることがあります。
実際には本業一致の強みでもありますが、印象面では疑いを持たれやすい部分です。
利回りの低さに対して拘束が長く、うまみが薄く見えやすい
最近のえんfundingは3%台が中心なので、表面利回りだけ見るとかなり地味です。
さらに償還ラグまで考えると、投資家によっては「これなら別の商品でもいいのでは」と感じやすいです。
この物足りなさが、「怪しい」というより魅力が見えにくいという形でマイナスに働くことがあります。
グループは大きいが、財務まで含めると鉄壁ではない
えんホールディングスは実業の厚みがある一方、決算を見ると営業利益が安定しない年があり、負債依存も軽くありません。
このため、「グループが大きいから絶対大丈夫」とは言えず、そこが慎重派に不安視されやすいです。
怪しいというより、安心感を過信しない方がよいサービスとして見たいです。
えんfundingの口コミ・評判
ポイント
・ポジティブ寄りでは「福岡物件で分かりやすい」「劣後出資があり安心寄り」が出やすい
・慎重派は「低利回り」「拘束の長さ」「グループ集中」を気にしやすい
・最終判断は口コミより、償還日、劣後比率、出口、グループ財務を見たい
ポジティブ寄りで見られやすい点
えんfundingを前向きに見る人は、福岡特化で案件が分かりやすいこと、劣後出資が入っていて守りを意識しやすいこと、えんホールディングスグループの本業が見えやすいことを評価しやすいです。
「何で配当を出すのかが見えやすい」「運用する物件を理解しやすい」という点が判断材料になります。
慎重派が気にしやすい点
逆に慎重派は、利回りの低さ、資金拘束の長さ、福岡・エンクレスト系への集中を気にしやすいです。
「劣後出資があっても、予定利益は拘束期間に見合うのか」という疑問はかなり自然です。
えんfundingは、この疑問に自分なりに答えられる人向けだと思います。
口コミの読み方
えんfundingは、SNSの一言だけで判断するとぶれやすいサービスです。
大事なのは、表面利回りではなく、償還日までの拘束期間、劣後出資比率、出口の現実性、運営会社の財務まで見ることです。
口コミは補助程度にして、最後は案件と会社の数字で判断したいです。
運営会社の会社概要 / 信頼性
ポイント
・えんホールディングスは、福岡のエンクレストを軸に開発・販売・賃貸管理・建物管理まで回す総合不動産グループ
・営業者はえんホールディングスだが、実務は販売、仲介、賃貸管理、建物管理、保有資産管理へ分業
・えんfundingはクラファン専業会社の単独事業ではなく、本業アセットを小口化する投資商品ライン
・許認可と実業の厚みは強みだが、最終的な安全性は物件内容と本業市況も見て判断
| 社名 | 株式会社えんホールディングス |
| 設立 | 平成元年11月 |
| 代表 | 原田 透 |
| 本社 | 福岡県福岡市博多区住吉3-12-1 えん博多ビル |
| 資本金 | 1億円 |
| 従業員数 | 302名(グループ総数、2026/04/01時点) |
| 許認可 | 宅建 / マンション管理業 / 第二種金融商品取引業 / 不動産特定共同事業 |
| 主な事業 | 建築・開発・総合管理 |
| えんfundingでの役割 | 営業者・募集主体 |
えんホールディングスは福岡軸の総合不動産デベロッパー
えんホールディングスは、福岡市を本拠に不動産の開発・販売・管理を縦につないでいる総合不動産デベロッパーです。中核ブランドは自社開発マンションの「エンクレスト」で、2020年3月発表のフクニチ住宅新聞調査で、投資型部門17年連続1位、総合部門13年連続1位となりました。
グループ統括会社としてマーケティング、人事、総務、経理、法務、経営計画まで束ねており、単に物件を持つ会社ではなく、開発会社と持株機能が合わさった本体と見るのが実態に近いです。
エンクレストを軸に開発から管理まで自社グループで回す
このグループの強みは、用地仕入れ → 企画・建築 → 販売 → 賃貸管理 → 建物管理までを内製に近い形で回していることです。えんfundingの案件が福岡のエンクレスト系区分マンションに寄りやすいのも、グループが一番よく分かっている商品領域だからです。
さらに東京支店では、小規模RC造マンション「LIEBE」シリーズを用地仕入れから企画・建築管理まで行い、1棟売りで販売する新規事業も動いています。つまり、えんグループは区分マンションだけでなく、自社企画の住宅商品を作って売る側の会社でもあります。
グループ各社の役割とビジネスモデル
| 会社 | 何をしている会社か |
| 株式会社えんホールディングス | グループ統括会社。用地仕入れ、建築・開発、マーケティング、法務、人事、経理、経営計画を束ねる本体で、えんfundingの営業者でもある。 |
| 株式会社えん | 資産形成提案とマンション販売を担う販売会社。投資用マンション販売に加え、FP提案やマンション経営セミナーを通じて顧客獲得を行う。 |
| 株式会社えんコーポレーション | 賃貸・売買仲介、不動産販売、買取再販を担う流通会社。エンクレスト以外も含めて売りたい・買いたい・貸したい・借りたいの接点を持つ。 |
| 株式会社えん賃貸管理 | 契約管理、家賃管理、修理、クレーム対応、空室対策を担う居室管理会社。公表入居率は8年連続99%以上(対象年不明)。個別ファンドの入居率とは異なる。 |
| 株式会社えん建物管理 | 管理組合支援、清掃、点検、会計、長期修繕計画の提案を担う建物管理会社。マンションの共用部価値を維持する役割を持つ。 |
| 株式会社えんインベストメントジャパン | オフィス、ホテル、店舗テナントなどグループ保有資産の管理会社。自社保有アセットの運営と維持を担う位置づけ。 |
| 周辺会社 | えんシステムはシステム開発・保守、えんホテルトラッドはホテル運営、えんインベストメントバンコクは海外不動産投資・資産管理を担当。えんfundingの中心線ではないが、グループの周辺収益源になっている。 |
えんfundingはグループのどこに乗るか
えんfundingは、えんグループ全体の中で見ると、本業で扱っている福岡アセットを小口化して投資家に届ける投資商品ラインです。開発会社と管理会社が別々に動く外部案件よりも、案件の出所、管理実務、出口の考え方がグループの理解領域に収まっているのは分かりやすい強みです。
一方で、これは逆にいえば本業とファンドの距離が近いということでもあるので、グループ本体の販売力や福岡市況が弱ると、サービスの印象にも影響しやすい構造です。
許認可と開示から信頼性をどう見るか
信頼性の見方としては、宅建、マンション管理業、不動産特定共同事業に加え、第二種金融商品取引業も持っている点が重要です。えんfundingは単なる集客用のクラファンではなく、規制業種と実業の延長線で投資商品を扱っている会社と見やすいです。
もちろん許認可や会社規模だけで安全が保証されるわけではありませんが、少なくとも正体が見えにくい箱会社ではないこと、そしてグループ各社の事業内容が公式サイト上でかなり具体的に確認できることは、信頼面でプラス材料です。
運営会社の「本業」を分解する
ポイント
・収益の起点は、福岡の用地仕入れからエンクレストの開発・販売までを回す開発販売モデル
・販売後も、賃貸管理、建物管理、仲介、買取再販、保有資産運営で継続収益を持つ
・えんfundingは本業から切り離された箱ではなく、理解している福岡アセットを小口化する導線
・苦しいのは、福岡の投資用区分市況悪化、建築コスト上昇、売却回転鈍化、空室率上昇、借入負担増
用地仕入れと自社ブランド開発・販売が主力
えんグループの収益の起点は、まず福岡市内を中心に資産性の高い土地を仕入れ、企画し、建築し、エンクレストとして販売する流れにあります。ここでは用地取得力、商品企画力、建築管理力、販売力がそのまま粗利の源泉です。
東京支店では小規模RC造マンション「LIEBE」シリーズの用地仕入れ・企画・建築管理・1棟販売も行っており、えんホールディングスは単なるブランド管理会社ではなく、自社で商品を作って売る開発会社だと分かります。
販売会社えんは資産形成提案で販売を押し込む
株式会社えんは、投資用マンションを単発で売るだけでなく、ライフプランナーやFP提案、マンション経営セミナーを通じて顧客を育てる販売会社です。
つまり、このグループの販売は「部屋を売る」だけではなく、資産形成商品としてのマンションを提案して契約につなげる営業モデルになっています。
ここが強いと、開発した在庫を売り切りやすくなり、グループ全体の資金回転も改善しやすくなります。
賃貸管理と建物管理でストック収益を積み上げる
えんグループは売って終わりではありません。
えん賃貸管理が契約管理、家賃管理、修理、クレーム対応、空室対策を担っています。同社の公表入居率は8年連続99%以上ですが、対象年は明記されていません。
さらにえん建物管理が管理組合支援、予算・決算案の作成、法定点検、長期修繕計画の提案まで担うので、販売後も管理フィーと修繕関連の仕事が残る構造です。
このストック収益があるから、えんグループの本業は新築販売一本より粘り強く見えます。
仲介・買取再販・保有資産運営で回転収益も持つ
えんコーポレーションは、賃貸・売買仲介に加えて、中古不動産の買取再販も行っています。ここでは仲介手数料と再販差益が収益源になります。加えて、えんインベストメントジャパンはオフィス、ホテル、店舗テナントなどグループ保有資産を管理しており、こちらは保有アセットの運営収益を支える役割です。
つまり本業は、開発販売のフロー収益と管理・運営のストック収益の両方を持つ複合モデルです。
えんfundingは本業アセットを小口化する導線
えんfundingの役割は、グループの本業と切り離して考えない方が分かりやすいです。少なくとも実態としては、福岡・エンクレスト周辺の理解しやすいアセットを小口化し、投資家との接点を広げるラインになっています。
グループ本体にとっては、自社でよく分かっている資産を小口で資金化できること、投資家側から見ると案件の出所が本業とつながっていて理解しやすいことがメリットです。
苦しくなる局面
この本業モデルが苦しくなりやすいのは、福岡の投資用区分マンション需要が鈍るとき、建築コストや人件費が上がるとき、売却回転が落ちるとき、入居率や賃料が弱るとき、借入負担が重くなるときです。
特に、開発販売モデルは在庫回転と借入の影響を受けやすいので、販売が止まると利益と資金繰りの両方に効きます。えんfundingだけを見ると安全寄りに見えますが、土台はあくまで不動産事業なので、本業市況の影響は無視できません。
えんホールディングスの決算 / 財務レポート
以下は株式会社えんホールディングスの2022年12月期〜2024年12月期の決算比較です。
ポイント
・売上は50.0億円 → 99.4億円 → 90.9億円だが、営業損益は赤字 → 黒字 → 赤字で安定しない
・粗利率は22.8% → 20.2% → 17.7%で低下、開発販売モデルの採算ぶれが見える
・自己資本比率は15.3% → 16.0% → 13.9%、流動比率は257.8% → 190.0% → 144.8%、負債 / 純資産倍率は6倍前後で重い
・本業の厚みは強みだが、営業外収益や特別損益の寄与も大きく、財務まで含めて鉄壁とは言いにくい
| 指標 | 2022/12 | 2023/12 | 2024/12 |
| 売上高 | 5,003,469千円 | 9,938,790千円 | 9,092,537千円 |
| 売上総利益 | 1,141,426千円 | 2,006,333千円 | 1,611,357千円 |
| 営業利益 | △203,268千円 | 252,833千円 | △240,070千円 |
| 経常利益 | 64,395千円 | 595,205千円 | 144,944千円 |
| 当期純利益 | 652,070千円 | 434,639千円 | 286,170千円 |
| 指標 | 2022/12 | 2023/12 | 2024/12 |
| 総資産 | 32,363,037千円 | 33,149,489千円 | 39,516,421千円 |
| 負債合計 | 27,419,562千円 | 27,844,321千円 | 34,012,368千円 |
| 純資産 | 4,943,474千円 | 5,305,167千円 | 5,504,053千円 |
| 自己資本比率 | 15.28% | 16.00% | 13.93% |
| 流動比率 | 257.8% | 190.0% | 144.8% |
| 負債 / 純資産倍率 | 5.55倍 | 5.25倍 | 6.18倍 |
売上規模は大きいが、粗利率と営業線は安定しない
えんホールディングスは、売上規模だけ見ると50.0億円 → 99.4億円 → 90.9億円と大きいです。これは、開発した物件を売るモデルとしての厚みを示しています。
ただし、売上総利益率は22.81% → 20.19% → 17.72%と低下し、営業損益も赤字 → 黒字 → 赤字です。つまり、売上は立っていても、用地・建築・販売費用まで含めた本業の採算は毎年強いわけではない、というのが財務の読み方です。
経常黒字と最終黒字は営業外収益・特別損益の寄与も大きい
2024年は営業損失240,070千円でしたが、営業外収益940,939千円が入り、営業外費用555,924千円を差し引いて経常利益144,944千円を確保しています。さらに特別利益354,636千円、特別損失181,598千円を経て、最終利益は286,170千円でした。
2022年も2023年も同じく、営業外収益や特別損益が最終利益を下支えしている年なので、数字を見るときは「黒字だから本業が盤石」と短絡せず、営業利益の弱さをどう補っているかまで見る必要があります。
自己資本比率は14〜16%台、流動比率は低下、負債依存はなお重い
バランスシートを見ると、純資産は4,943,474千円 → 5,305,167千円 → 5,504,053千円と増えていますが、負債も27,419,562千円 → 27,844,321千円 → 34,012,368千円まで膨らんでいます。
自己資本比率は15.28% → 16.00% → 13.93%、流動比率は257.8% → 190.0% → 144.8%、負債 / 純資産倍率は5.55倍 → 5.25倍 → 6.18倍です。
不動産会社として極端に異常な数字ではありませんが、投資家目線では低レバレッジで余裕のある財務とは言えず、在庫回転や借入環境が悪化すると効きやすい体質です。
ビジネスモデルと合わせると、強みも弱みも見えやすい
ここが大事です。えんホールディングスは、開発・販売・賃貸管理・建物管理まで持つ本業の厚みがあり、そこは大きな強みです。販売が弱い年でも、管理や仲介、保有資産運営がゼロになるわけではありません。
ただし、主力が開発販売モデルである以上、売上原価の上昇、販管費の重さ、在庫回転の鈍化、借入負担の上昇が重なると営業利益は傷みやすいです。
つまり、会社の規模やブランド力は安心材料ですが、財務まで含めると「大きい会社だから自動的に安全」ではないと整理した方が冷静です。なお、開示資料からはえんfunding単体の売上・残高や、クラファンへの依存度を把握できません。
えんfundingの実績
ポイント
・公開50件、平均予定利回り4.17%、平均運用期間7.92ヶ月
・50件すべて募集額超えで、累計募集約6.80億円に対し応募約30.85億円
・初期は6〜9%台の短期、最近は3%台・6〜12ヶ月へ大きく低下
・予定利回りと実際の償還・利益分配は分けて確認
2026年9月16日時点の公式公開一覧、第1〜50号を集計しています。
平均予定利回りは4.17%、中央値3.55%、平均予定運用期間は7.92ヶ月、中央値6ヶ月です。
累計募集額は6億7,992万円、応募額は30億8,535万円で、50件すべてで募集額を上回りました。
利回り分布

利回り分布を見ると、えんfundingは3.0〜3.4%帯が19件で最も多く、次いで3.5〜3.9%帯が10件です。
つまり今の主戦場は3%台で、昔の短期高利回りの印象よりかなり保守的です。
運用期間分布

運用期間は6ヶ月が23件、12ヶ月が19件で、6〜12ヶ月にほぼ集約されています。
極端に長い案件ばかりではないものの、償還ラグも考えると、体感上はもう少し長く感じやすいです。
高利回りで短期回転するサービスというより、6〜12ヶ月の予定期間で選ぶサービスと見る方が実態に近いです。
初期の短期高利回りから、最近は3%台中心へシフト
50件を通して見ると、えんfundingはかなり変化しています。
初期の1〜7号は6.2〜9.0%かつ3〜4ヶ月でしたが、最近の41〜50号は3.0〜3.5%かつ6〜12ヶ月です。
これは、昔の記憶のまま「えんfundingは高利回り」と思っていると、今のサービス像を見誤りやすいということです。
現在の募集条件で受け取れる予定利益を計算し、入金から元本が戻るまでの期間に見合うかを判断したいです。
運用終了と償還・分配を分けて見る
ポイント
・公開一覧は運用終了44件・運用中6件
・償還は元本の返還、分配は運用利益の支払い
・運用終了の表示だけで全額償還を判断しない
| 公開一覧の表示 | 件数・意味 |
| 運用終了 | 44件。元本全額と予定利益の受取確認とは区別 |
| 運用中 | 6件 |
| 個別の償還・分配通知 | 第42号は2026年8月18日付で予定どおり実施と公表 |
2026年9月16日の公式一覧では、50件のうち44件が「運用終了」、6件が「運用中」と表示されています。
運用終了件数と、元本全額の返還・予定どおりの利益分配が確認できた件数は別です。
第42号については、2026年8月18日付で予定どおりの償還・分配が公表されています。
自分の投資分は、マイページの「分配・償還状況一覧」で戻る元本と受け取る利益を分けて確認します。
売却時期によって運用終了が前後する可能性もあるため、予定期間だけでなく償還予定日まで見ておきたいです。
キャンペーン情報
キャンペーン情報
2026年9月16日時点で、公式サイトに募集中のキャンペーン告知はありません。
登録〜出資までの流れ
STEP1. 無料会員登録をする
まずメールアドレスを登録し、投資家登録を始めます。
STEP2. 基本情報と出金先口座を入力する
氏名や住所などの基本情報に加えて、分配金・償還金の受取口座を登録します。
STEP3. 本人確認を行う
本人確認は、オンライン認証または画像アップロード方式です。
スマホ認証が難しい場合は郵送対応もありますが、本人確認コードの受領まで時間がかかることがあります。
STEP4. 本人確認コードを入力する
審査完了後に届く本人確認コードを入力すると、投資申込が可能になります。
STEP5. ファンドへ応募し、入金する
ファンドを選んで応募し、成立後に指定口座へ入金します。
入金時の振込手数料は投資家負担です。
STEP6. 運用開始 → 分配 → 償還
運用開始後はマイページで状況を確認し、分配金・償還金は登録口座へ振り込まれます。
FAQ
Q1. えんfundingの契約形態は?
A. 匿名組合型です。投資家は営業者と匿名組合契約を結び、対象不動産の運用成果から分配を受けます。
Q2. 手数料は何がかかる?
A. 口座開設・管理・投資に関する基本手数料はありません。
ただし、出資金の振込手数料は投資家負担です。
通常の分配・償還時の振込手数料は、FAQでは事業者負担、手数料ページでは投資家負担と記載が分かれています。
誤入金の返金には手数料がかかる場合があります。
Q3. 途中解約はできる?
A. 原則できません。満期まで待てる余裕資金で使う前提です。
Q4. 分配金の税金は?
A. 分配金は雑所得で、20.42%が源泉徴収されます。
Q5. 入金先の金融機関は?
A. 入金先はGMOあおぞら銀行です。
Q6. 分配金・償還金はどう受け取る?
A. 登録した出金先口座へ直接振り込まれます。詳細は財産管理報告書やマイページでも確認できます。
利回りカレンダー|投資情報の自動収集ツール
「えんfundingだけでなく、他の不動産クラファンもまとめて見たい」
そんなときに便利なのが利回りカレンダーです。
複数サービスの募集予定をGoogleカレンダーで一括確認できるので、案件管理がかなり楽になります。
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ポイント
・クラウドファンディングやソーシャルレンディングなどの貸付投資系の「年利・投資期間・先着募集の有無」が1目でわかる
・Googleカレンダーに登録するだけで設定完了(自動更新)
・複数社のファンドをまとめて把握できる

まとめ
ポイント
・えんfundingは、福岡特化・エンクレスト系・グループ一体運営が強み
・直近10件の予定利回りは3.0〜3.5%。
・本業の厚みは魅力だが、財務まで含めて鉄壁とは言い切れない
・利回りだけでなく、拘束期間と償還日まで見て判断したい
えんfundingは、福岡の地場デベロッパー / 管理グループが、自分たちの理解しているアセットを小口化するサービスとして見ると分かりやすいです。
案件のイメージはつかみやすい一方で、最近は3%台中心まで利回りが下がっているので、実質利回りの物足りなさは無視できません。
個人的には、えんfundingは「福岡の物件とグループ本業を理解したうえで、予定収益に納得して選ぶ場」です。
使うなら、表面利回りだけでなく、償還日、劣後出資比率、グループ財務までセットで確認したいです。






